兼六園料金所改修工事
こんにちは、工事部の本田です。
ほそ川建設として、金沢城の玉泉院丸庭園整備工事、鼠多門復元工事に続く歴史ある地での工事であり観光地である兼六園で、令和6年10月に完成した兼六園料金所改修工事について書かせていただきます。
リニューアルされた料金所の最大の特徴は現代に沿った造りになったことです。
改修前は窓口で全て人員による対応で入園するまでに時間が費えていましたが、改修後は券売機の導入により入園までの動きがスムーズになりました。また、窓口の足元に段差があり、転倒の恐れがあった石段をスロープ状に造り替え、安全面に配慮しました。掲示板の文字・料金表も見やすくする為、字体を大きくするなど観光客に優しい造りにしています。
建物は木造平屋建てとなっており、造作の材料は多くの"能登ヒバ"を使用しており、カウンター下の礎石や巾木と呼ばれる部分には"戸室石"を使用し、石川県を代表する名産材を余すところ無く使用しました。 能登ヒバは強い殺菌・防腐効果を持っている優秀な材料で、良い香りも兼ね合わせています。戸室石は耐火性・耐凍結性に優れており、金沢城の石垣にも良くみられる石材です。金沢城の石垣は"石垣の博物館"と呼ばれるほど石の積み方、形、大きさが様々でバリエーションが豊富です。兼六園と併せてお立ち寄りしてみてください。
この料金所改修工事を通して、安全に配慮することの大切さを改めて学ばせていただきました。園内利用者の安全をどう確保するのか、実行に移すまでに多くの時間を費やしました。安全を確保するために費やした時間は決して無駄にはならず、ケガ・事故ゼロという最高の結果をもって工事が完了しました。
その努力が実を結び、手前味噌にはなりますが、"令和六年度石川県土木部優良建設工事 課長表彰"をいただきました。関係者の皆様に感謝申し上げます。兼六園という石川県を代表する地で工事に携われたことにとても感謝しています。この貴重な経験を活かし、これからの様々な現場でも常に安全第一を心掛けて工事に携わっていきます。