町家修復工事 ~伝統工法の小舞壁について~
こんにちは!工事部の高尾です。
この度、金沢市より受注しておりました金澤町家情報館(仮称)整備工事が完了致しました。
今回の工事内容は築約150年の古民家の改修工事です。
「金澤町家情報館(仮称)」の改修を伝統技術の粋を結集して行うことで単なる情報発信の場ではなく伝統技術継承の場となり後世へと技術を受け継ぐ歴史ある建物となりました。
折角ですので、改修工事で使われた伝統工法の一つである「小舞壁」をご紹介したいと思います。
こちらが小舞壁の改修を行っている写真です。
小舞壁とは柱間に渡された貫(ぬき)に間渡し竹を掛け、これに竹小舞を格子状に添わせて縄で組み、壁土を塗って最後に漆喰などで仕上げた壁のことです。
竹小舞が格子状に組上がった写真です。
次は組みあがった竹小舞に下地となる土を塗っていきます。
この塗っている土は粒子の大きい粘土質の土を使い、荒壁塗りと呼ばれています。
荒壁塗りの次に中塗りと言い、荒塗りよりも粒子の小さい土を使い粘度も柔らかいものが使われます。
最後に仕上として本聚楽塗りをして壁が完成します。
場所によっては本漆喰で仕上げてある部分もあるので是非見比べてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。